見越し計上とは何ですか?
見越し計上(定義)
見越し計上とは、収益や費用を、それが実際に支払われたり受け取られたりしたタイミングではなく、発生した会計年度に計上する会計処理のことを指します(なお、発生した年度と現行の会計年度が異なることもあります)。これは発生主義会計の基本的な処理方法の一つであり、事業の財務状況をより包括的に把握することが可能になります。
【買掛金の例】
たとえば、A社が仕入先から1,000円相当の材料を掛けで購入し、買掛金が発生したとします。材料が納品された時点で、請求書の支払いがまだ済んでいなくても、経理担当者はこの取引を財務情報に記録します。
【売掛金の例】
また、A社が2,000円の製品を販売し、売掛金が発生した場合、代金の受け取りはまだ行われていなくても、この2,000円は将来受け取る予定の金額として、資産に計上されます。