貸倒損失とは何ですか？

貸倒損失（定義）

貸倒損失とは、顧客が破産するなど財政的な理由により、債務を返済できなくなった場合に発生する損失のことです。これは、掛け売りを行っている事業者によく見られるリスクの一つです。たとえば「15日以内に支払う」という条件で商品を販売したにもかかわらず、顧客が期日までに支払わない場合、貸倒損失として処理されることがあります。

貸倒損失の処理方法には主に2つの方式があります。ひとつは、回収不能となった金額をそのまま貸倒損失として費用に計上し、売掛金から直接差し引く直接償却法です。もうひとつは、将来的に発生する可能性のある不良債権をあらかじめ見積もって貸倒引当金として準備しておく引当金法です。

いずれの方法でも、会計上は貸倒損失を費用として計上し、それに対応する売掛金を減額する必要があります。