債務超過・支払不能(定義)
債務超過・支払不能(定義)
債務超過・支払不能とは、企業や個人が、資産より負債が多い状態、あるいは支払い期日までに債務を返済できない状態のことを指します。これには主に「現金不足による支払不能」と「資産不足による債務超過」の2つのタイプがあります。
現金不足による支払不能は、負債を返済できるだけの資産は持っているものの、手元の現金が不足していて、実際に支払いができない状態です。この場合、流動負債や今後返済すべき債務の内容と時期、現在の現金残高や将来の収益見込みなどを確認して判断されます。
資産不足による債務超過は、負債を返済するための資産自体が足りない状態です。たとえ現金が手元に残っていたとしても、資産全体が負債より少ない場合には、いずれ支払不能や破産につながるおそれがあります。
債務超過・支払不能の主な兆候としては、次のようなものがあります。
- 継続的な赤字
- キャッシュフローの低下
- 債権者への未払い
- 税金の滞納
- 融資の拒否